血液検査キットには共通して、「血液濾過セット」が入っています。
微量の血液で精密な検査が可能にする中心的技術が、このディスポーサブル(使いきり)型マイクロ血液濾過器なのです。
皆さんご存知のように、血液は大まかに言うと、血球成分と血清成分の混合液です。
「血球」とは、おなじみの「赤血球」や「白血球」「血小板」などです。
白血球は核を持ちアメーバのように自力で動き回れる完全な細胞で、病原体を見つけて殺し私達の体を守ってくれています。
赤血球は作られる過程で核を失って自力で活動はできないものの、カラの細胞と考えることができます。
体の隅々まで酸素を運ぶ非常に重要な働きをしています。
血小板は赤血球などと比べて小さい血球ですが、血小板の元は非常に大きな細胞で、そのカケラが血小板となって血液をめぐり、怪我の時に血管の傷をふさいで止血作用で活躍します。
つまり血球成分とは血液の中に浮いている粒々(つぶつぶ)のもの、と考えて下さい。
残りの「血清」とは、血球以外の部分で、光学顕微鏡レベルでは粒の無い溶液部分です。
血液は普通赤い色をしていますが、その色は赤血球の中のヘモグロビンという色素の色で、通常の血清は薄い黄色透明です。
一般的に血液の臨床生化学検査は、血清成分だけを用います。
よく目にする GOT、γ-GTPとか、中性脂肪 などは全て血清中の濃度として分析され、健康状態の指標として評価されています。
ですから、血液生化学検査を行うにはまず、血球成分と血清成分を分離する作業が必須となります。
今までは「遠心分離」という方法が用いられてきました。
遠心分離とは、試験管の中に採血した血液を入れ、試験管の底を外側に向けてローターにセットし、1秒間に50回以上の速度で回転させる方法です。
これによって血液には高い重力がかかり、より比重の重い血球部分が試験管の底に沈み、血清成分は上澄みとして分離されるという仕組みです。
遠心分離法の歴史は古く、100年以上も前から行われている方法です。
遠心分離の後に、上澄みの血清のみを上からピペットなどで吸い出し、別の容器に分けてそれぞれの生化学的物質を測定します。
この際に血球が混ざらないようにするためには慎重な操作が必要です。
遠心分離による血清分離は、上記のような手順を踏むために、原理的にどうしてもある程度の採血量が必要になります。通常はだいたい15~20ccくらいの量を抜かれることになります。
それに対して、デメカル血液検査キットでは、血球と血清を分離するのに、遠心分離を用いず、微小なシリンダー内でピストンで圧力をかけながら血液を押し、ピストンの先に付いたマイクロフィルターで血清を濾過するシステムを採用。
リージャー(株)が開発した特許技術によって、検査に必要な採血必要量はわずか50μl(0.05ml) で済みます。
微量の血液を、常温・常圧で、誰でも簡単に高い再現性で血清分離できる技術を有するのは、今、世界でもデメカル血液検査キットのシステムだけです。
この検査に限り、検査に用いるサンプルは血液ではなく、女性は膣分泌液、男性は尿道口からの分泌液を採取します。
専用の採取器がセットされていますので、取り扱い方法を良く読んで行って下さい。
特に、検査に用いる分泌液が触れる部分には手や他の物が触れないように注意して行って下さい。
雑菌が混入したりすると検査結果が正しく出ない場合があります。
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